ヒツジグサは、初夏から秋にかけて池や沼に自生する日本特産の多年草です。梅雨が終わって、盛夏が過ぎる頃、播磨自然高原でも、池の水面に広がる葉の間から抜け出すように「ヒツジグサ」の白い小花が咲き始めます。
艶のある葉は薄手で優しく、花は清らかで慎ましい日本人好みの植物のひとつで、未草(ヒツジグサ)の名前は、未の刻(午後2時)に花開くことから名付けられたものだと言われています(植物学者の牧野富太郎博士はこれを実際に確かめるために、京都の巨椋池で早朝から夕方まで観察を続け、花は正午から午後3時頃までに咲き、夕方5〜6時頃に閉じることを確かめたという有名なエピソードが残っています)。
9月2日の午後1時半(未の刻に合わせた?)から、糸島会員の案内と解説で、播磨自然高原の「トビコエ池」に自生するヒツジグサの鑑賞会が行われました。
同氏によると「これだけ、大きな群生地があるのは珍しく大切に保護しなくてはならない」とのことでした。また、開花期は10月の上旬頃まで続く(昨年)とのことですので、播磨自然高原にお立ち寄りの際は是非、可憐な姿をご堪能ください。
トビコエ池までの経路(第1ゲートから車で5分程度)は、管理事務所でお尋ねいただければ、ご案内いたします。